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2025/01/11  [PR]
 

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辰馬!お誕生日おめでとう!

ゲルググだけどそんなとこも含めてすきだぁー!



以下に3Z先生’s辰誕バージョン置いておきます。


というのも忍者ツールズの改変でサイトが簡単にいじれなくなりましてん
アッ-------/(^o^)\----------!

困った!







「なんでこの家エイヒレがないんじゃぁ!」
「っせーよ!!!人んち勝手に上がり込んでおいてつまみにケチつけんな」
「ちょ、服部先生、いちご牛乳切れてるんだけど…」
「なんなの?この天パー二人組?なんなのォオオオ?」

5秒で行く、という電話の後本当に上がり込んで来た天然パーマ二人組は
すでにどこぞの店で一杯引っ掛けた後らしい。
そうしてこの3人の中では比較的広くて綺麗な服部の部屋に上がり込む。
この家は気に入ってはいたが繁華街からもう少し離れていれば…
このような飲んだくれ野郎の「2軒目」に利用される機会も少なかっただろう。
唯一の欠点である。

とりわけ今日は坂本がクダを巻いている。
大方なじみの女の子にでもさくっと振られたんだろう。
坂田が坂本の頭をもっしゃもしゃとかき回しながらポンポンたたいたり
肩を寄せて慰めの言葉とも罵倒の言葉とも聞こえる様な台詞を吹きかけている。
そんな様子を眺めながら服部はちびりちびり…とウイスキーのグラスを傾けていた。

(なにが悲しくて金曜日の夜にこんな野郎の相手しなきゃなんねぇんだよ…
 俺ぁ飲みながら金曜ロードショーゆっくり見るつもりだったんだ
 大ハード3を楽しみにこの一週間生活してたんだよっ!)

「おりょうちゃーーーーん」
「わかったわかったって、お前は熱血過ぎるんだよ!女なんてぇのはなぁ、追われている時は見向きもしないでちょっと距離置いたらむこうから向かってくるもんなんだよ!いいか男にもツンデレっていうのが必要なんだよ」
「なんなんだよ本当お前ら…原始人みたいな会話しかできねぇ癖に」

「うるせぇブス専には言われたくねぇ!」
「うるさい!ブス専に言われたくなか!」
天パ二人の声が揃った。

「わかったから声のボリューム落とせよ!雄叫びを上げんな!」

チッと舌打ちをして消音にしてあるテレビの画面を眺める。
一応録画のランプは着いているようだ。これで録画できてなかったら本当お前らぶっとばす…
と心の中で唱えながらまた一口…とグラスを傾ける。
坂田もさきいかをくちに銜えたままぼーっとテレビ画面を眺めていた。

「服部せんせー、本当これしかつまみないの?俺なんか腹減っちゃったよ」
「てめーにはイカ臭いそのツマミで十分だろ?」
「ちょ、やだわー、先生下品だわー、もう俺これ食べないよ?」
「大体人んち押し掛けて手みやげの一つもねぇってどういうことだよ。普通はそっちが持参するんだろうが」
「だってぇー服部先生のおうちなんでも揃ってるじゃん。俺たちの微々たる手みやげなんてねぇ逆に恥ずかしいカンジ?」
「語尾を疑問系にするなよ、うざってぇ」

そんなやり取りとしていたら確かに小腹が減った。22時過ぎ。夕食を食べたのが19時。
仕方なく何かつまめる食材はないか冷蔵庫を覗く。

牛肉…これはダメだ、奴らにはもったいないし調理がめんどい。
明日は煮込んでワインでも飲もうと思ってたんだ。
サラミ…カマンベールチーズ…うーん…腹にたまる物じゃねぇ…
ゆで卵…酒のつまみには合わない。
焼きそばか焼うどん…麺ものでもあればなぁ…。腹にたまるんだけども。

そう思いながらパーシャルの引き出しをガッとあけたら立派なかつおの塊がゴロンと転がった。

あ、戻り鰹!

これなら少々炙って切って薬味のっけてポン酢ぶっかければ簡単で良いツマミになる。
ポン酢の味のイメージだけで口の中にじわりと唾液が広がった。

しゃーねぇな、一丁作ってやるか。

坂田はいつの間にか消音にしていたテレビのボリュームを上げて大ハードに釘付けになっていた。
坂本の方はというと…テーブルに突っ伏したまま微動だにしない。

そんな二人を背にガスコンロに火をかけ鰹の塊にバーベーキュー用の串を刺し鰹の表面を炙って行く。
まぁ炭火じゃねぇけど…十分だろ。

表面の焦げ目が我ながらいい具合についた。
葱やショウガ、にんにくを刻みわさっとかける。
カイワレは無いが大葉は常備してある。

冷蔵庫からポン酢を探し手にとると、ああ、これは坂本の郷里のポン酢だ、
確かいっぱい送られてきたとかなんとかでもらったやつだ。
これはこれでなかなか旨い。
普段は女の好みに関してもまったく合わない坂本だが味覚に関しては信用がおける。
酒飲みの特性かうまいツマミのある店を結構知っていて
あとはこの絡み酒、飲み潰れる癖さえなければいくらかストレスなく酒を共に飲めるのだが…

どばどばっと掛けるとまだ柚子の香りはしっかり香り、
ショウガや葱、ニンニクの香りと程よくまざり食欲に火をつける。
適当に箸を何本か鷲掴みしてだらけている二人の目の前にドンと皿を置いた。

「おお!うっまそう!」
坂田はまっさきに皿に目を見張った。坂本はまだ突っ伏している。
「かつおの叩きだ。ありがたく食えよ」
「いいねぇいいねぇ…男の料理ってカンジでうまそうじゃねぇか」
さっそく二人で箸をつつく。坂本はまだ起き上がらない。

分厚く切ったタタキは薬味ポン酢を相まって最高の味だった。
あ、やっぱりこのポン酢うめぇわ。坂本にまた今度取り寄せさせよう、
そろそろ鍋シーズンだし。
服部も坂田も二人同時に同じ魂胆だった。

「………ぅ…土佐の匂いがするぜよ…」
「ほら坂本先生、服部先生がかつおの叩き作ってくれましたよ…ささ、食べて食べて」

どうやら眠っていたらしい。坂田が箸にかつおの切れ端をつかみアーンと坂本の口へ持って行く。
ショボショボした目のまま、サングラスのずれたまま、口を開けてかつおを一切れ口に収める。
大の大人が…まるで鳥の餌付けの様だ。ゆっくりと咀嚼しごくりと飲み込む。
「うまいのう…」
酔っぱらっていようが食通の坂本が旨いというのはなかなか嬉しいものだ。

「だろう?やっぱ酒のつまみには刺身だよな」
「このポン酢お前からもらった奴だぞ。こりぁ旨いなぁ」
「あぁ…土佐のポン酢は最っ高ぜよ…あぁ…恋しい…恋しいのう…」
「うまいもの食ってんのになーにセンチメンタルになっちゃってんだよ坂本先生よぉ」
「…わし…今日誕生日なんぜよ…」

「えっ!!」

「そいつぁ…なんていうか…まぁこんなむさ苦しいところで過ごすってのも…」
「いやいやいやいや服部先生それ言っちゃダメダメ!」
「っう…おりょうちゃ…ん」
「あっ!そうだ!このかつおの叩きにさほらロウソク立てよう!な!な!お誕生日かつおのタタキって(おい、この家ローソクねぇのかよ)」
「そんな気の利いたものあるかよぉお!…あ…まてよ…もしかして」


数分後…


部屋の照明が少し落ちて野太い声のバースデーソングが響き…
炎にゆらめくかつおのタタキが嫌にムーディーな雰囲気を醸し出していた。







end

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坂本先生誕生日with3z先生’S。むさ苦しく過ごすのばんざーい\(^o^)/(2011,11,15)



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